爆乳すぎる人妻幽霊に『新婚ごっこ』をお願いされたけど、イチャラブ性生活も味わってるうちにガチ恋したからなんとしてでも孕ませて幸せにしたい
『巨乳の幽霊が出るマンション』
『冗談だと思われそうだけどマジ。見た。夜に通りがかったら、真っ暗でカーテンも無い部屋にボウッて……』
その物件に興味を持ったのは、そんな口コミがきっかけだった。
調べてみるとなるほど事故物件。2LDKと家族で住むことができる規模感なのに、似たような物件と比べて明らかに安い。おまけに敷金も礼金も無料ときた。
あいにく俺は事故物件なんて気にしないたちだ。貯蓄なんか大して無い20代の男には、評判よりカネのほうが重要なのだ。
転職を決めてから何かと入り用だったし、通勤圏内にそんな物件があるのは有難いとまで思う。
そういうわけで、すぐに賃貸業者を予約し内見・契約とトントン拍子に進んだのだった。
「ほんと綺麗な物件でしたよね。事故物件なんてホントなんですか?」
契約書にサインする直前、そう疑問を口にすると担当者が神妙な表情をした。
「……その方は入居してすぐに亡くなったと聞いてます。それに……そういう部屋は念入りに清掃するものですから……」
二人して黙り込んだカウンターに、無神経な質問だったという申し訳なさが満ちた。
そして入居日。
「朝からの予約にして正解だったな」
昼ごろには荷物の運び込みを終え、広々とした部屋を改めて見回した。
本当にお得な物件だ。家族団らんが出来るように作られたサイズだし、子どもの声なんかを想定して壁も床も天井も安心の防音性能。夢だった趣味にももっとチャレンジできそうだ!
さて、ここからが忙しいぞ。出勤が始まる前に、引っ越しで処分した日用品なんかを買い出さなくちゃならない。まずは駅前のショッピングモールで一日潰すか……。
必要なものをどんどんリストアップしていって……最後にこの部屋いちばんの特徴を思い出す。
「一応、塩だけは多めに買っとくか……」
─────
時刻は夜9時。あれから本当に一日中ショッピングモールで過ごして、家具の注文に買い出しに夕食にとバタバタしていた。
身体はもうへとへとだ。
──がちゃん。
「ただいま~……」
一人暮らしでも、こう口に出すとホッとする。少しずつここが自分の家になるんだ。自分の帰る場所になるんだと思えて──
「おっ、おかえりなさ~い……」
!?!??!!?!
「エッ?!!」
ブワッと全身に鳥肌が立つ。
バカな。いま、誰が返事をしたんだ???
不法侵入? なにかの空耳?
明らかにリビングの方に人が居るような声だった……いや……それとも、まさか……
「あのぉ……? 入らないんですか?」
その女は──にゅるりとリビングドアを『透過』して出てきた。
「……………………幽霊だ」
本当に、巨乳の女幽霊だった。
─────
「先ほどは本当に、驚かせてしまってすみません~!」
彼女は頭を深々と下げながら謝った。
「いや、それほどでも」
どちらかというと今の状況のほうが驚きだ。
俺はいま、リビングでラグに座り、テーブルを囲み、同様にクッションへ正座した女幽霊と話をしている。
幽霊ってクッション使うんだ。いや『一つしかないんで譲りますね』って言い出したのは俺だけど……浮いてすらいねえ……
それにしてもかなりの美人だ。わざわざ口コミを書いた人の気持ちも分かってくる。
彼女の姿は一度見たら忘れられないだろう……今だってパアッと明るくなった表情が天使のようだ。
「あぁ、引かれてなくてよかったです……ずっと一人ぼっちだったので、話せる方に会えたのが嬉しくて嬉しくて」
この笑顔を見ていたら、生きていた頃は一人ぼっちなんてこと絶対なかっただろうなと思う。
彼女は病的に白い肌をしていた。それと肩を過ぎる豊かな黒髪が強いコントラストを生んでいて、それだけで完成されたファッションに思えた。
顔付きも均整が取れており、痩せ気味な令嬢といった雰囲気。二重まぶたから伸びる長い睫毛がくりくりした瞳に視線を集める。
ファッションも悪くない。少なくとも彼女と夏の暑さには似合っていた。シースルーの袖をつけた肩出しの白いオフショルダーに、黒のロングスカートを合わせている。
……それにしても、デカい。
オフショルダーから背中へ伸びるブラジャーの黒い紐、そして滅多に見られないレベルの爆乳……テーブルを越えてロケットみたいにこちらへ向かってくるような迫力がある。ただ座っているだけでもセクシーだ。
油断すると彼女が幽霊だということを忘れて股間にがんがん熱が集まってくる。Jカップとかありそうだよな……おっぱいデカすぎだろ……♡
「あの……?」
「あ! いえ……えっと。とりあえず。あなたって幽霊……? ですよね?」
「……はい。そうです」
普通に受け答えできる幽霊。ハッキリと姿が見える幽霊。モノを触れる幽霊……そんなものは初めて見たが、そういうこともあるのだろうか。
疑問をよそに幽霊さんは自己紹介する。
「ええっと、はじめまして。私、白鷺朔夜って言います。旧姓ですけど」
「旧姓?」
「あはは……結婚してすぐに、交通事故に巻き込まれてしまったんです、私……だから名字が変わったのも慣れなくって」
そういえば賃貸業者もそんなことを言っていた気がする……
「可笑しいでしょう? 指輪を着けられるのがうれしくてうれしくて、じっと見ている間に……車が突っ込んできて」
白鷺さんが指輪をはめたままの手を見せ、寂しそうに笑う。このまま消えてしまいそうな儚い姿だった。本人は自嘲気味に言うが、改めて気の毒な話だ。
「それは……不幸ですね。ここに残ってらっしゃるのも旦那さんのために……?」
「あぁー……えっと……」
実は、と切り出す。
「夫とは婚活アプリで出会ったんですけど……なんだか私のほうが『結婚をしてみたい』って思うばかりで、心は通じ合っていなかったようで」
……亡くなったあと、未練を残して留まっているうちに現実を理解したということらしい。
きっとその身体でやるせない場面を目にしてきたのだろう。つくづく可哀想だった。
「あの。俺になにか出来ることってありますか?」
幽霊とはいえ、白鷺さんは薄幸の美人そのもの。……おまけに巨乳。俺は早くも惹かれ始めていた。
「白鷺さんが幸せを感じて、成仏できるようにお手伝いをしたいです」
「いいんですか?」
ハッとしたように見つめられる──初対面でこんなこと、踏み込みすぎだろうか。慌てて誤魔化しかける。
けれど、逡巡した間のあるうちに白鷺さんの頬はポッと染まっていた。
「え、と……じゃあ……私と、新婚生活をしてくれないでしょうかっ……!!」
「はい!?」
「きゃあっ! すみません?!」
さっきとは全く別のベクトルに驚きと緊張が走る!
「そのっ、ですね! いちばんの心残りは新婚生活ができなかったことなんです! 両親が仲良しなもので昔からハネムーンとかデートとか二人暮らしとか憧れに憧れててですね……!」
未練ってそういうことなのか!?
「いや、俺は嬉しいですけど、白鷺さんは俺でいいんですか?!」
「それはっ……」
カアアッと彼女の顔が紅くなる。だんだん俯いていく控え目な仕草に……ドキッとした。元が白いと照れ顔のインパクトもすごいな……
そして、彼女の答えは……
「い……嫌だったらこんなこと言わないです……♡」
ドッ。ドッ。ドッ。ドッ。
トキメキで心臓が弾けとびそうになる心霊体験もあるものなんだと、俺は初めて知った。
─────
数日後──
「ただいま~」
「おかえりなさいっ!」
──にゅるん!
「わっ……ありがとうございます」
帰宅すると、白鷺さんがリビングドアをすり抜けて迎えてくれる。
正直言うとまだ慣れない。でも幽霊という謎めいた存在への恐怖感より、嬉しそうに飛んでくる白鷺さんの可愛さが圧倒的に勝っていた。
「荷物持ちますね♪ 私、家の中ならモノ持てますから!」
「うん」
本当にウキウキしてるなぁ。相変わらず市役所への手続きとかで毎日ばたばたしているんだけど、帰ってきたらこんな調子だからすごく癒される。
「今日もたくさんお買い物してきましたね?」
「自炊したいので、調味料をいろいろと用意してます」
買い物袋を持った白鷺さんはドアをきちんと開ける。そして電気の点いたリビングへ歩いて行った。
しばらく過ごすうちに、白鷺さんの幽霊としてのルールみたいなものが掴めてきた。
姿を見せられたり動けたりするのは夜19時ごろから夜明けまで。家の中からは出られないが人間と遜色なく動けるし、テレビやら洗濯機やらも操作できる。
外へ出かけられないのはもったいないが、家の中で過ごす分には本当に新婚生活をしているかのようなドキドキと安心感があった。
「ポン酢はこっちでいいですか?」
「そうですね、よく使うので取りやすいとこに置いてもらえると」
「ふふ♪ 私も好きですよ、ポン酢!」
白鷺さんは人と話せること自体が嬉しいようだ。小さな話題でもニコニコと応えてくれてこっちまで嬉しくなる。
それに生活する上で実際にありがたいこともあるんだよな。
「ふぅー、これで片付きましたか? あとは……」
「昨日の晩言ってたハンガーを買ってきましたよ。これで足りますよね」
「ああ! ありがとうございますっ♪」
そう、彼女は進んで家事をやってくれることになったのだ……!
一人暮らしをし始めてからもう長い。面倒くさくて溜め込んで、休日に嫌な顔をしながらまとめて処理するなんてことが当たり前になっていた。
だから早くも『奥さん』の存在を有難く感じている。帰ってきたら掃除をしてもらえている生活、幸せすぎる!
「こちらこそ。白鷺さん、ありがとうございます」
「いえいえ♪ いまの私は新妻……ですから♪ ねっ♡」
くううう……恥じらいながらもニコッと笑いかけてくれるのがたまらなく可愛い……! ついついじーっと見てしまう。
「……」
「……っ♡」
目が合ってまた赤くなっていく。すぐ赤面しちゃうタイプなのかな。可愛いな。
「じゃ、じゃあお風呂済ませちゃいましょうっ! もう湯船は用意してますから! そのあとまとめてお洗濯ですね!」
勢いよく立ち上がった爆乳がブルンと揺れる。しばらく釘付けになってしまう大迫力を見届けたあと、俺もゆるゆると立ち上がった。
カレンダーを見ると今日は偶数の日。どっちが先に入るかを日付で決めることにした結果、白鷺さんが先に入浴する日となっている。
幽霊にお風呂は要るのか? と思われそうだが、それ以前に白鷺さんは女性なのだ。要るに決まっているだろう。ということで(半ば〇〇に)白鷺さんも入浴してもらうことに決めたのだった。
……ちなみに、お手洗いに行く姿や抜けた髪の毛なんかを目撃したことがないから、実際のところ新陳代謝はしていなさそうな気がする。飲食の類も気分の問題らしく少食だ。
「ではお先に失礼します~」
「どうぞー」
バスタオルを持って行く白鷺さんを見送り、ラグに座ってテレビを点ける。
見知ったお笑い番組が流れるものの……頭の中は白鷺さんでいっぱいだった。
彼女は可愛すぎる。美しすぎ、おっぱいも大きすぎ、おまけに日常生活を送り始めてから無防備に揺らすお尻はずっしりした安産型だ。
新婚ごっことはいえ幸せすぎるのではないだろうか。どうにも落ち着かず、ジュースでも飲もうと冷蔵庫に向かった。
……ぼんやりしていたのが悪かった。
──ゴトッ! ごぼごぽごぽっ……
「ああ!」
悲鳴を上げたときには手遅れで、キャップの外れたペットボトルを落としたあとだった。慌てて拾い上げたもののコップ一杯分は溢れている。
この量だとタオルが要るなぁ。ストックを置いてあるのは洗面所だったっけ。
「ふぅー」
白鷺さんには悪いが、洗濯物を増やさせてもらうとしよう。こんど埋め合わせのスイーツでも買ってくればいいかな……。
──が、ちゃ……
「ふーん♪ふーん……ふふーんふーん……♪」
「……!」
慌てて洗面所に向かい、扉を開けた直後。俺は罪深いことをしていると自覚した。
我が家は洗面所が脱衣所を兼ねたよくある構造だ。分厚い磨りガラスの向こうにはご機嫌でシャワーを浴びる白鷺さんのシルエットが見える。
美しく水を弾く髪の毛。ほっそりした胴体や腰のライン。……揺れるたび横にはみ出るなっがいウシ乳。大きな骨盤に押し出される上付きのデカ尻。
こっそり覗いているような状況のせいだろうか。こちらに背を向け、無造作に身体を洗う仕草が、下手なアダルトビデオより性的に思えた。
ちんぽがいきり立ってくるのを抑えられない。バレたら新婚どころか呪い殺されるかもしれないのに。
ひとつ深呼吸をし、すぐタオルを取って出て行こうとしたのも束の間……
床へ置かれた彼女の衣服に目が留まった。
「ぁ……」
セクシーな黒色のブラジャーとパンティーが一番上に置かれている。
やはりデカい。ブラジャーのカップそれぞれがメロンみたいな大きさだ。パンティーだって、巨漢向けの店で見るようなサイズ感……3L、とか……?
白鷺さんってトイレとか行かないし、服を他に持ってないから、身体拭いたあとはまたこの下着と服を着るんだよな。白鷺さんのしっとりした美肌をいっつも包んでるデカブラ……
ど、どんな香りがするんだろう。
……そんな興味を抱き出すと、もうイチモツは勃起しきっていた。
額に汗をかきながら、チラチラと艶めかしいシルエットを見ながら──振り向かないでくれ──我慢しきれず、ブラジャーとパンティに鼻を近づけた。
………………ああ。白鷺さんって、こんなに甘ったるくて……狂おしい香りを着けたまま、亡くなったのか……
──そのあと俺は、床に零したジュースと同じくらい大量の精液をティッシュに吐き出した……。
─────
「はっ!」
次に目が覚めたとき、股間がド〇〇と濡れていることに気が付いた。
「やべえ……」
これは、いわゆる夢精だ。昨日みたいにムラムラしてムラムラしてしょうがない時に起きてしまうやつ。引っ越して来てからは初めてだけど……
いや待てよ女性の真横で夢精なんて──
「……っと、ああ、そうだった」
焦って振り向いた俺を見つめるのは太陽だけだった。日当たりの良い窓に顔をしかめる。
「朝には居ないんだ……白鷺さんは……」
こんなにも慌てたこと、そして夢精をしてしまったこと、それらは白鷺さんがお風呂に入った後の出来事に原因がある。
溢れる性欲をなんとか処理したあと、入浴して気分も身体もサッパリしたと思ったら、彼女がこんなことを言いだしたのだ。
『あの……もしよかったら、私と添い寝してもらえないでしょうか……♡』
髪をくるくる巻きながら恥じらう表情がまたグッとくる。もうそんなに接近してしまうのか!?と戸惑う間もなく、身体が勝手にOKしていた。
元はと言えば俺に対する遠慮があったらしい。最初の晩にセミダブルのベッドを譲ったあと、有無を言わさず俺の方がラグとクッションだけで寝ていたから……。
添い寝を切り出されたのも『寝具を買いに行こうと思う』と言った直後だ。これなら買う必要もないだろうとのことだったが……
『でも、あの、白鷺さん……ち、近いです……』
『そんなことありませんよ? いまの私たちは……ふっ、ふ、夫婦、なんですから……♡』
横になってから二人して恥ずかしがってしまう。
白鷺さんを直視できず、壁際に寄って白い壁紙だけを見ようとするものの、その背後に白鷺さんの豊満な胸がむにゅむにゅ当たってくる。
ああ、白鷺さんもドキドキしているんだと鼓動で伝わってくる。その感情、暖かさ、柔らかさ……ベッドの軋む質感、重量感……全てが『愛しい奥さんが真横に居る』と感じさせた。
……チンポが勃起してしまう。さっきあんなに出したのに、また性懲りもなく。
『えへへ……背中がおっきいです……あ、あなた……♡』
『……! し、白鷺さん、俺は』
『すぅ……すぅ……ん、すぅ……』
『……ふぅ』
枕を抱くように絡みついた腕をほどくことも出来ず……俺は、背中に特大のおっぱいを当てられたまま、生殺しで寝ることになった。
「……っく、また勃起してきた……」
思い出したせいでもう一発。
自己嫌悪しつつ性欲処理を済ませたあと、スマホを見て今度こそ深刻なことに気付いた。
そうだ! 今日はこっちに住んでる友達と久々に会う予定だったんだ!
それから俺は夢精パンツをきちんと洗うことも忘れ、『燃えるゴミを捨てておいてくださいね』と頼まれたことも忘れ、とにかく大慌てで出かけていった……。
─────
「あれ……?」
その夜、友達と遊んだ高揚感に包まれて帰宅すると、室内に違和感を覚えた。
リビングが暗い。
廊下のほうは電気が点いているのだが……。
いまの俺は白鷺さんと二人暮らしをしているようなものだ。幽霊とはいえ夜目の利かない白鷺さんが電気を消して過ごしているとは考えにくい。
一体どうしたんだろう……不思議に思いながら足を進めると、何かくぐもった声、水をぴちゃぴちゃと鳴らすような音が聞こえてくる。
胸騒ぎ。どこかで聞いたことがあるような、背徳感を想起させる音。
好奇心に駆られて扉を開けると──
「──んぁっ♡♡♡ イクッ♡♡ざーめん嗅いでイぐぅぅっ……♡♡♡♡」
ぷしゅぅぅぅっ♡♡
「ぁ……」
「はぁ、あっ、あ、ぁ……?♡ え♡ あれ? あ、あ、あ、あぁぁぁぁっ!!」
顔を真っ赤にした白鷺さんが、俺のパンツと塊のようなティッシュに頭を突っ込みながら……オナニー、していた。
─────
「すみません……あうぅ、はしたないところを……♡」
「いえ、その、それほどでも」
最初の時のように、畏まってラグに座る。
控えめに俯く白鷺さんをなだめつつ、『ついさっきまで俺のパンツでオナニーしていた人妻』という煽情的な光景が忘れられない。
かく言う俺もさっきから勃起しっぱなしだった。
幽霊……それ以前に人妻である白鷺さんが、ムラムラを抑えきれずに激しいオナニーを……!
どうしても詳しいことを聞いてみたくなる。それに……彼女もなんだか、こっちをチラチラ見てマゾっぽい目つき。事情を聞いて欲しそうじゃないか?
「あれって俺のパンツ……ですよね」
「ひゃいっ、そ、そうです……。……夜になって起きたら、洗濯カゴにあなたのパンツが……昨日まとめて洗濯したのに、どうしたんだろうって」
「うんうん」
恥ずかしい話に何でもないような相槌を打ち、促していく。
「それで……えぇと、近付いたら、すっごく……濃い、においがして……♡」
ごくり。
「分かっちゃったんです……ぁあ、これはあなたの精液なんだ、って……♡ 私、男性経験はないんですけど……なんだか、お腹がキュンってしてしまって……♡ それで、生きてた頃みたいに……お、おまんこを……っ♡♡」
「……性欲強いんですね?」
疑いようもなかった。出会って間もない男の夢精パンツを嗅ぎ、おまけにゴミ箱へ乗っていた精液ティッシュも取り出してマンズリのネタにしてしまう淫乱妻……
エロすぎる……♡
「すっ、すみません……引きますよね……♡」
卑屈に言いながらもどこか期待した表情。
まだ汗ばんだ身体からはムワッとメスの香りが舞い、ブラジャーを外したままの乳房が衣服の下からツンと主張してくる。
俺は答えた。
「全然そんなことないです。俺も……白鷺さんに、ドキドキしてます」
「じゃっ、じゃあ」
「はい」
「し、新婚らしく……エッチなことも、一緒にしていただけますか……♡」
その日から、俺たちは毎日のように身体を重ねた。オーラルなプレイだけだけど、それでも──
「あぁっ♡ あっ、熱いです♡ おっぱいまんこ〇〇れてるぅ♡」
「くっ、にゅるにゅるして気持ち良いです……! あぁっ!」
測ってみたらKカップ級の爆乳に、ローションをたっぷり垂らし、ガンガン縦パイズリをさせてもらったり。
「…………ぁ♡ うわ♡ あぁぁ…………♡♡ ドクドクッて、すご……♡ 見てください……こんなに糸引いちゃってますよ……♡」
「そ、そんな顔されたらまだ出るっ……♡」
思わず追い射精した翌日は、彼女からせがまれてまだ洗ってもいないチンポをしゃぶらせてあげた。
「じゅるるるっ♡ぐぽっ♡♡ぐっぽ♡ちゅぅ……♡」
「あーっ、フェラだけでおまんこヒクヒクさせてエロすぎですよ……」
「ちゅぽっ♡ んむぅう、言わないでぇん……♡」
抗議するそばからデカケツ振ってるスケベ奥さんに、続けてシックスナインしてもらって、クンニしたり口内射精したり。
それからも身体を重ねるごとにプレイは過激になっていって……
「チュッ♡ちゅ♡ちゅ……♡ キス、こんなに気持ちいいなんて……っあ♡はあぁん……♡♡」
「キスとお尻揉まれただけで感じるんですか? もしかしてココも……」
「ふおぉっ♡♡ そこらめれすっ♡ ケツハメ開発したの思いらしちゃうっ……♡♡♡」
その日はベロキスしまくりながらオナニー経験豊富な淫乱ケツまんこをいじり倒し、太股コキで一緒に絶頂した。
まったく幸せな毎日と言うほかない。この先、まだ慣れない土地で転職先への出勤も始まるが……こんなに素敵な奥さんと一緒にいられるなら、心配はいらないな……!
─────
「お前、やっぱ取り憑かれてないか」
「え?」
友達がそんなことを言い出したのは、転職祝いだと飲みに連れて行かれた時のことだった。
「なんでそんなこと分かるんだ?」
焼き鳥をつつきながらぶっきらぼうに答えたものの、図星だ。
俺は白鷺さん……そう……あの部屋に遺った幽霊と一緒に暮らしている。
家事を分担してるしネットショッピングで衣服や下着を選んでイチャイチャしてるし添い寝にキスに性行為もしているのだ。憑かれているどころの話ではない。
周囲にはそんなことを一切話さずにいたが、寺生まれの彼からすれば、何か感じるところがあるのかもしれない。
「……まあ、昔っからの友達だしな」
「そうか」
「否定しないのか?」
「心当たりはあるよ」
「そうか。お前たしか、部屋探しでこっち来たとき事故物件がどうとかって……」
さすがに全部打ち明けるのは恥ずかしい。頷くだけで充分だろう。
すると友達は、安心したように言った。
「ふーん……まあ、でも、その様子なら心配いらなさそうだな。不幸の気配は感じない。むしろ、何かに護られてるみたいだ」
フウッと重い息が出る。除霊するとか言い出すのかと思ってひやひやした……。
「俺たちだってそんなに見境ないわけじゃないぞ。悪い霊もいれば良い霊もいる。飼い主にくっつき続ける愛犬とかな、その筋じゃよくある話さ。……それで?」
なにを促されているのか分からない。
「お前はどう思ってるんだ」
「え……俺は」
彼女とともに過ごした時間を思い返す。短いながらも、とても充実して、かけがえのない日々……
「俺は……彼女のこと、幸せにしたいと思ってる……」
「ヒューッ、相当の仲だなぁ」
「茶化すなよっ」
白鷺さんが幽霊なのだと再認識したいま、新しい悩みが出来た。
彼女はあの部屋に憑いた幽霊だ……場所からみても、成仏するために今の新婚ごっこをしてるって経緯から考えても、ずっと一緒に居られるわけじゃない。
それは、悲しい、と思う。
「難しい顔すんなよ」
「……」
「お前みたいな例は珍しいけど、聞いたことはある。愛情が一番大事なのは生きてるカップルと同じらしいぞ? 愛猫を弔い続けてたら生き返った!なんてウワサもあるし……あ、すんませんビールもう一杯~」
それから彼女の待つ家に帰るまで、俺はずっと考え込んでいた。
─────
「ただいま~……」
「おかえりなさいっ!」
白鷺さんがドアをすり抜けて俺の胸に飛び込んでくる。
はじめの頃は驚いた幽霊ならではの求愛表現も、いまとなっては安心感を覚える。ここが俺の帰る場所なんだ。
「白鷺さん……」
「ん♪ どうしたんですかぁ、ふふ……」
ついついサラサラの髪の毛を撫でてしまう。自然と抱きしめていた。
彼女は本当に綺麗で、健気で、おまけにエッチで……最高の女性だ。
最近は通販で新しい服も買って、もっといろんな面を見られるようになった。
今日の格好はラフな赤いTシャツに、お気に入りの黒スカートを合わせたもの。
……あ、いやなんかパツパツだな。しかも透けてる? ……プレイ用に買ったスケベなやつだ。よくよく見たら上半身もノーブラっぽい……
「んっ……♡ ぁ、いきなりお尻ぃ……♡えっちですよぉ、も~♡」
「わざわざそんな格好で待っててくれたんだと思って」
「は、ぁっ、ん……そう、です♡ 今日はなにシますか……♡ 私の97cmヒップでぇ、ぬるぬるしこしこしてあげましょうか……?♡」
さっそくエッチを求めてくる白鷺さんに理性を持って行かれそうだ。勃起しはじめた陰茎を優しく撫でさすられる……
しかし、今日はもう一歩踏み出したい。
「あの……それよりも、俺、お願いしたいことがあって」
ポケットに手を突っ込み、目的のものを取り出す。
「え? こ、コンドーム……♡」
「白鷺さん」
俺はひとつ深呼吸をして、真正面から彼女を見据えた。
「あなたは幽霊です。いつか……心の底から幸せになって、未練がなくなれば、天国に行ける。それは良いことなのに、そのことを考えるとどうしても寂しくて……どうしようもなくて」
「あなた……」
「自分勝手かもしれないけど、出来るうちに……ちゃんと、白鷺さんと繋がりたい」
「はいっ」
「え?あれ!?即答ですか!?」
一切の間がなく、迷いのない返答にこっちが驚かされる。
「だってそれは、プロポーズだと思ってもいいんですよね?」
「ハッ、はい……!」
「うふふっ♪ 即答してくれて嬉しいです♡」
それから白鷺さんは、ちょっと顔に手をやって、涙ぐんだ目をこすった。
「あ、ハンカチどうぞ……?」
思わず差し出した手を握られ、ゆっくりと両手で暖めるように、愛おしく撫でられる。
「そういうところですよ。はじめは、私も新婚ごっこなんてヘンなお願いだったかもって気が引けてましたけど……今は違います」
その目は力強かった。
「あなたが、好きなんです。いつも優しくて、素敵で……私のことを本気で、愛してくれてる……旦那さまのことが……♡」
そして彼女は、俺の目の前に左手を持ち上げて……薬指の指輪を、外した。
「今日から私は……あなたの、女になります……♡♡♡」
─────
お互い初々しい気分でハダカになり、ベッドに寝たあと。まずはぱかっと開かれた股を丁寧にいじっていく。
彼女はひどく敏感だった。
「──あぁっ! イクッ♡うぅうん……♡♡」
ぷしゅぅぅっ♡
「白鷺さん、こんなに噴いて……」
「あなたが上手だから♡ それに……弱いところ、もう知られちゃってます……♡」
嬉しそうに言いながら、自分の股ぐらから溢れる愛液を指に絡める。
顔を真っ赤にしながらも、にちゃっと鳴る水音を確かめ、上目遣いな目線を向けてくるのがひどく淫靡だ。
「でも、ひとついけないことがありますっ」
「え?! 痛かったですか!? 俺ツメは毎日……」
慌てて指を確認しようとすると、彼女はぷくっと頬を膨らませた。
「じゃなくてっ、名前……下の名前で呼んでほしいです♡ これから『同じ名字』になるんでしょう……?」
「……! さ……朔夜、さん」
「呼び捨てで♡ ふふ、もっと旦那さまらしく堂々としてください♡」
「朔夜……う、うん」
一体この気持ちはなんなのだろう。
ただ呼び方を変えただけで、こんなにもドキドキしてしまう。
「あなた……♡」
新婚『ごっこ』の頃から変わらない呼び名も、いまはもっともっと愛情を込められているように感じる。
俺のモノはもうはちきれそうだった。ゴムを着けよう……!
「そうだ。……さっき、ゴム買ってきてくれましたけど……要りませんよ……♡」
「え!? でも……?」
「はい♡ 相変わらず紳士で素敵だなぁって思いますけど、避妊しなくてもこの身体なら赤ちゃんは出来ないと思いますし……それに、できれば……直接繋がりたくて……♡」
「朔夜……!」
俺はたまらず朔夜の太股をつかみ、べっとりと愛液を広げたプニプニまんこにチンポをあてがった。
エサを与えられた魚が食らいつくかのように、陰唇が滑り、うねり、俺のモノを受け入れていく……。
「んぁああっ……♡」
「くっ……うぅ……っ♡」
何かを裂くような感触。アッと言う間もなく、吸い込まれた膣内の気持ち良さに心を奪われる。
ヌルヌルして、キツくて、まるで最初から俺のために創られたみたいなハマり具合。ぐいぐいと引っ張られるように奥へ吸い込まれて、キンタマの中身も引っこ抜かれそうになる……♡
でも、だめだ、もっと優しく頼りになる振る舞いをしないと!
「っく、大丈夫か、朔夜……っ♡」
きっと彼女は処女だったのだ。男性経験自体はないと言っていたじゃないか。さすがに痛いだろうと思ったが──
「はぁっ、はぁっ、はひっ、ん、ふううぅ……♡♡ だいじょうぶじゃ、ないれす♡ ぎもぢいぃですぅ……♡♡♡」
蕩けた表情を見て肉棒が跳ねる。連動して膣肉もピクつき、ヒダをかきわける剛直を舐めるように包み込んでくる。
「初めてなのに、そんなに……っく、あぁっ」
「ごめんなさいっ♡ 幸せで♡気持ち良くて♡ ダメです♡ ダメになるうぅっ♡♡」
感情の昂ぶりに合わせてますます膣肉がキツくなる。
種をせがみ、搾り取るような動きに、俺はあっけなく根負けした。
──びゅるるるるるるっ♡♡ びゅぐっ!♡♡ びゅ~~~~~~……♡♡♡♡
「おぉ゛っ?!♡♡おっ♡♡んぉぉおぉ~~~……♡♡♡」
「くうぅぅ……♡ 朔夜……♡ 朔夜のまんこ気持ちいいっ……♡ 出るうぅ♡」
二人ともアッサリと達してしまって、情けない声を上げながら快楽に悶える。掴んだ太ももは柔らかすぎて現実味がなくて、確かな快楽を迸らせる肉棒と膣の感覚にばかり集中してしまう……♡
「朔夜……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……♡」
「んうぅ、あなたっ、気持ち良さそう……♡ こんなに、いっぱい♡ 中出しぃ……♡♡」
まだトプトプと射精を続ける肉棒を、朔夜はすごく嬉しそうな顔で腹越しに撫でる。
きっとこの膣奥で、彼女の淫乱まんこは俺のザーメンをゴクゴク飲み干しているのだろう。
……そんな想像を始めると、もっともっと『子宮に飲ませたい』と欲望をかき立てられる。
──ムクッ♡ にゅる……にゅぷん……♡
「ふぁっ♡ また♡」
「朔夜がエッチすぎて……」
「ふふふ……相変わらず、速くて何度も何度もできちゃう絶倫おチンポさんですね……♡♡♡」
そのスケベ顔に誘われて、俺はまた彼女の身体を貪り始める。
「ふああぁん♡ これダメっ♡しつこっ……ぉ゛お゛ッ♡♡そこ弱いのぉっ♡ほっ♡ほへっ♡ 下品な声でちゃうぅぅ♡♡」
「もっと聞かせてくれ♡ 朔夜のエロ声ッ♡」
上にまたがってもらいながら、揺れる爆乳と敏感すぎるGスポットを堪能したり……
何度か中出ししたあとは、ベッドサイドで中腰にさせた朔夜のデカ尻をがんがん突きまくる。
「──おっ♡ほおっ♡ コッチも自分のものにしたいなんてぇっ♡ 変態すぎですぅ♡♡」
「自分で開発してるスケベ妻なら、くっ、ご褒美だろっ? ケツ穴悦んでるぞっ♡」
深く突くと腸壁の向こうにコリコリした子宮の存在が感じられて、圧迫したソコからぶぴっと中出し済みのザーメンが漏れてくる。
初対面は貞淑な女性に見えたのに、と卑猥な考えが止まらずもっと鳴かせたくなってしまう……♡
「今度は私の番ですよっ♡ 旦那さまのおチンポが感じる腰使い、覚えましたから……ぁあっ♡♡」
「ぐうぅ……♡ それ、やば……ぐりぐり気持ち良すぎるっ……♡」
水分補給をして休んでいるところを押し倒されて、精液と愛液でドロドロのおまんこを使った騎乗位グラインド♡
チンポを右へ左へ、上下にも揺さぶられて、カリも亀頭もつぶつぶしたマン肉でゾリゾリ撫でられる。
おまけに乳首を責められたら、朔夜ほどじゃないがすぐに喘いでイきたくなってしまう♡ あぁ、俺も朔夜に開発されてたん、だな……♡
──びゅるるるるるっ!♡♡♡♡ びゅるっ!♡ びゅぅぅ~~~~~~……♡♡♡
「ほっ、ぉお゛……♡♡♡♡ こんなっ、何回もらしたのに、濃すぎましゅうぅ……♡♡♡」
「あぁ……朔夜ァっ……♡」
二人してぐったりだ。
覆い被さってきた朔夜と、どちらともなくキスを始める。汗ばんだ肌や爆乳とくっつきながらの贅沢すぎる時間だ……
「あなた……ちゅ♡ちゅっ♡」
「ん、朔夜……」
心地良い。尿道に残った汁も、ゆっくりと扱き上げる膣圧に搾られていく。
「えへへ……こんなに出されたら、ホントなら赤ちゃん出来ちゃってたかもしれませんよ?」
朔夜が顔を上げ、妖艶に微笑んだ。ビクッと反応したチンポに気を良くしたのか、さらに耳元へ囁き続ける。
「私のカラダは、いくら中出ししても大丈夫な新妻おまんこ♡ あなた専用のとろとろ肉オナホ、ですよ……♡ これからもいっぱいシましょうね? 今のうち……かも、しれませんから……」
──その最後に、言いようのない寂しさを残したことが俺は許せなかった。
「朔夜」
「ふぇ? あっ、きゃぁ!?」
俺は勢いよく身体を動かし、彼女と体位を反転させる。
最初の正常位とはまた違った角度。真上から見下ろすような体位だ。
「あなた……?」
「朔夜さあ、子どもは何人ほしい?」
「えっ♡」
「もしもの話でもいいんだ。夢を見よう」
「あなたと……赤ちゃ、ん……♡」
見慣れた部屋の中を何度もキョロキョロして、俺の顔を見て、ぎゅうっと目を瞑って。それからやっと彼女は答えた。
「ふ……二人は、産ませてほしい……です……♡ 子どもは、できるだけ一人ぼっちにさせたくないので……」
「なら、今日が一人目だ!」
ずんっ!
「んあぁっ♡」
「俺は諦めないぞ。確かに朔夜は幽霊かもしれないけど、こうやって直接触れあえるんだ。汗だってかくんだ! 妊娠だって出来るかもしれない……!」
たぎるような愛情、哀しみ、性欲、いろんなものがドロドロに混ざり合って腹の奥に集まっていく。
何度も何度も出したのに、今日一番ギンギンって感じがする。
俺は朔夜の豊満なおっぱいを鷲づかみにし、容赦なく形を変えて揉みしだきながら、一緒になって反応する膣を奥へ奥へと掘り進めていく。
「んんんうぅ……♡♡」
「くうっ!」
キュンと締まる膣肉に痺れるような快感を覚える。乳を掴みながら倒れこみ、体重を朔夜の身体にかけてしまう……
乱暴なことをしてしまう自分に一瞬の自己嫌悪を感じるものの、頭を撫でられる。朔夜は優しく微笑んでいた。
「はぁ、はぁっ、あぁ♡ そのまま、きてくださいっ♡ 逞しいおチンポで、あなたのカラダでぇ、私の子宮めちゃくちゃにしてっ……♡♡」
「っく、朔夜……愛してる!」
「んむ゛っ♡♡」
キスをするのと、一番奥を掘り当てるのとが同時だった。
亀頭にぶつかるコリッとした感触。暖かい唇。ヌルヌルの愛液、唾液、すべてが快楽になって呼吸すら忘れさせる。
好きだ。好きだ。好きだ! 朔夜との子どもが欲しい! 俺の種で孕ませたい……孕ませてやる……!
バチュッ!ばちゅん!♡どちゅっ!どちゅっ♡♡
「ん゛んっ♡ んー!♡ ちゅ♡チュッチュ♡♡ちゅぅっ♡んむぅぅ……♡♡♡」
ひたすらに突く。体重を乗せて、突く。子宮口をこじ開けて亀頭を潜り込ませる。赤ちゃんを作るための部屋に直接キスをして、肉棒を密着させて……
そうやって何度も何度も腰を振り下ろし、打ち付け、舌と唇を味わっているうちに、とうとう痙攣のような深い蠢きを感じた。
「んんん゛ん゛ッ♡♡♡♡」
先ほどまではだらしなく開いていた股が、俺の身体を絡め取るために必死で動いてくる。
二人でもっと気持ち良いところへ。何もかも忘れられるような深い絶頂へ。そう促す強烈なホールドに、俺も思いっきり子宮へと肉棒を密着させた──
──びゅるっ♡♡
びゅるるるるるっ♡♡ びゅっびゅっ!♡♡びゅるるるるるるっ!♡♡ びゅるるるるぅぅぅぅぅぅ~~~~~~……♡♡♡♡
「ッ!♡♡ ん゛♡♡ チュッ♡♡ちゅ♡♡ちゅ~……♡♡♡」
「朔夜……♡ ちゅ、ちゅっ、ちゅ……」
舌を絡め、脚を絡め、子宮口と鈴口さえ密着させて、これまでになく大量の精液を流し込む本気の性交。
イキまくって死ぬかと思った。いやいっそ、彼女と死ねたら俺も幽霊になって一緒に居られるのだろうか?
それならそれで──
「あなた……♡ 私、こんなに幸せになれたら……もう思い残すことは──」
ひとつすれ違いを残して、俺の意識はまどろみに溶けていった。
──────
「お! 大和、遅いじゃないか」
しばらくの時が経ち、俺は再びあの友達と食事に来ていた。見慣れた顔を見つけて手を振ると彼も応える。
「悪い悪い。言っただろ? ちょっと前にも予定があってさ」
「ああそうか……そうだよな、俺こそ悪い。テンション上がっちゃって」
「へー。よっぽど良いことがあったみたいだな? 籐矢(とうや)が俺を誘ってくるなんて珍しいしさ、話したいことって何かトラブルかとも思ったんだけど……」
「安心しろよ。暗い話じゃないから」
「うんうん。憑き物が落ちたみたいな顔してる」
ま、行こうぜ、と促す彼を俺は引き止めた。
「ちょっとだけ待ってくれるか?」
「ん? どうしたんだよ」
「すぐだから」
怪しむのも無理はないか。
でもその理由は本当にすぐ分かる。
「籐矢さ~ん! お茶買ってきたわよ~!」
二人して振り向くと、そこには美しい長髪をなびかせた黒スカートがよく似合う女性。
ペットボトルを持った左手には真新しい指輪がきらめいている。
隣の友達がすごい形相で俺を見た。
「え。籐矢? お前、いつの間にそんな……?!」
「あぁ、話したいことっていうのは……実は、『幽霊が生き返ったら籍を入れられるかどうか』なんだけど……」
小っ恥ずかしくて頬を掻いた手に、俺は真新しい指輪を嵌めていた。